精査・治療目的で病院紹介となった際に必ず「どこの病院がいいですか？」と聞かれます。各病院の特性や専門分野があるので、特定して紹介する事はありません。あくまでも患者さんや家族のご希望です。選択方法の判断として下記の４点を考える事をお勧めします。
➀何のために受診するのかー検査目的・治療目的・手術目的
②通院回数はどの程度になりそうか―例えば抗がん剤や放射線治療などで月に数回通院が必要になるか
③入院予定であれば入院期間はどのくらいか
④自宅と職場とどちらが通院に便利か。または家族が来やすいか
☆ちなみに、メディアや雑誌のランキングや名医などはあてにしない方が良いと思います。もちろん全て違うとは言いませんが、逆に全ての人に当てはまるものでもありません。期待値が高い分、違っていた時のがっかり感が大きいです。別件ですが、就職見学の看護学生さんに、就職説明指導者が満面の笑みで勧誘しますが、通りがかりに「病棟看護師をつかまえてどうですか？って聞いてみたらいいよ♪休みは希望通りにとれるかとか、辞めたい！って思うことあるかなど♬」と耳打ち。一番知りたいのそういうところでしょ。教えてくれないからね、なかなか上の方々は。
病院選びの際は治療計画も大事ですが、生活への負担がどの程度になるかも大事です。通院なら仕事の調整がうまくできるか・・など。例えば、がんの例で申し訳ないのですが、何も有名な都内のがんセンターじゃなくても、標準治療はガイドラインに沿ってどの病院でも行われています。無理に遠くまで行くより、近い方が体力も時間も温存されます。
